お正月に食べる定番の料理と言えば「お雑煮」
お正月と言えば皆さんは何を食べられますか?一般的には「おせち料理」や「お雑煮」が定番で、あとは地域によってその地域独自のお正月に食べるものというのがあると思います。
おせち料理も昔は各家庭で手作りするのが一般的でしたが、近年はデパートやスーパーなどで事前におせちを購入したり、インターネット通販で購入したりと大きく様変わりしました。
おせち料理と同じく定番のお雑煮ですが、一般的に「お汁」の中にお餅が入ったものを「お雑煮」と呼ばれており、お正月などハレの日に食べられます。
お雑煮の種類はよく知られているものだけでもその種類は100種類以上もあるといわれており、各地域で食べられているそれぞれ特徴のあるお雑煮まで含めるとその数を把握するのは困難でしょう。よく耳にするのは「集落の数だけお雑煮の種類がある」とも言われています。
全国で最も定番のお雑煮は「すまし汁」
全国的に最も食べられているのがすまし汁の中にお餅をいれたお雑煮です。
ただしすまし汁といっても種類は様々あり、煮干しでだしをとったすまし汁、鰹や昆布だしを用いたすまし汁、いりこやアゴ(トビウオ)でだしをとったすまし汁などがあり、またお餅と一緒に入れる具材も地域によって異なります。
具材としてよく用いられるのは大根や人参で、地域によってネギや椎茸、豆腐に里芋、葉類などがいれられます。また鶏肉や海鮮類などを使用される地域もあるので、一言ですまし汁のお雑煮といっても多種多様です。
関西地方で定番のお雑煮は「白味噌」
関西地域(特に京都)で定番のお雑煮が白味噌を用いたお雑煮です。
関西以外の地域の人からしたら白味噌のお雑煮というものがどんなものか想像がつかないと思いますが、かつおと昆布を使用しただしに白味噌をといて、お餅は焼いたり他の鍋で煮たりせずそのまま白味噌に入れて煮ます。
こちらも入れる具材は関西でもそれぞれ異なりますが大根や人参、里芋を丸く切って入れます。何故丸く切って入れるかというとこれは縁起担ぎの意味合いが強く、家庭円満とか物事を丸く収めるなどがあります。
山陰地方で定番のお雑煮は「小豆汁」
島根県や鳥取県などの山陰地方では小豆汁が定番となっています。別の鍋で煮たお餅を小豆汁に入れたもので、世間的にはぜんざいに近いものを想像したほうがわかりやすいかもしれません。
小豆には邪気を払う力があるといわれており、山陰地方では縁起がいいとされています。味もぜんざいやおしるこよりも砂糖を沢山使用して甘くして食べられます。
何故東の「角餅」西の「丸餅」と言われるのか?
お雑煮に使用される「お餅」ですが実は東西で形状が違うのをご存じでしょうか。関東や東海、北陸、東北の東日本では四角い角餅が食べられます。逆に関西、中国、四国、九州などの西日本地域では丸い餅が食べられます。
角餅と丸餅の境界線は岐阜県の関ヶ原あたりと言われており、ちょうど境界線上にある、岐阜、石川、福井、三重、和歌山の5県では、角・丸2種類とも使われているところもあるようです。
但し、例外もあるようで、東側でも、北前船が運んできた京都文化の影響が強い山形県庄内地方と、つきたての餅を年間60日以上食べる習慣のある岩手県一関市は、今でも丸餅が主流となっています。逆に藩主が江戸に長くとどまっていたといわれている高知県(土佐藩)や鹿児島県(薩摩藩)は地域によって角餅が使用されるところもあるそうです。
角餅が出来た理由について
もともと日本のお餅は「丸餅」でした。それはお雑煮発祥の地である京都の食文化に大きな影響を受けたといわれています。
しかし何故角餅が東日本で広まったのか。それは江戸時代に平たく伸ばした餅を切り分ける方法が生み出され、これが角餅となりました。また角餅は運搬にも便利だったことから東日本を中心に広まりました。
また所説ありますが人口の多かった江戸では長屋住まいの人が多く、かまどが1つしかないため餅をひとつずつ丸めている余裕がなかったため、手早く大量に調理出来るようにとのし餅を作り、一気にカットして角餅を作ったとも言われています。
お雑煮に使用される餅の種類について
お雑煮の種類と餅(角餅と丸餅)をわかりやすくまとめました。
角餅とすまし汁のお雑煮:北海道・東北・関東・中部・北陸地方
丸餅と赤味噌のお雑煮:北陸地方の一部
丸餅と白味噌のお雑煮:関西・中部地方の一部・四国地方の一部・中国地方の一部
丸餅と小豆汁のお雑煮:鳥取県・島根県などの山陰地方の一部
丸餅とすまし汁のお雑煮:中国・四国・九州地方・北陸地方の一部
さらにお餅を焼いていれる、煮込んで入れるなど餅の入れ方もあるので、本当に日本各地には様々なお雑煮の種類がありますので、皆さんはどのお雑煮が好きでしょうか?
基本的には自分が生まれ育った地域のお雑煮が最も馴染みがあると思いますが、日本全国これだけ沢山の種類のお雑煮があると色々と食べてみたくなりますよね。