小6からでも間に合う!自分のペースでやり遂げるモデレートな中学受験って?

ハードな受験だけではないモデレートな受験

「moderate」は「モデレート」と読み、適度な、並の、穏健なという意味です。?中学受験といえば、とにかく「ハード」という印象が強いでしょう。結論から言うと、ハードな中学受験が必要なのは全中学受験生から見れば上位20%くらいまでだと思っています。残りの80%に関しては、もちろん生徒の資質などにはよりますが、想像を絶するほどのハードさではありません。中学受験に挑む決心をした時期が早ければ早いほどよりモデレートな中学受験になりますが、6年生で決心したとしてもモデレートな中学受験は可能と考えています。

ハードな受験をせざるを得ない関西の難関中学

関西の中学受験では合格した際に「名門に合格できたね!」「勉強すごく頑張ったんだね!」と、老若問わず褒め称えられる伝統的な難関8校(灘、東大寺学園、大阪星光学院、四天王寺、神戸女学院、甲陽学院、洛星、洛南高附属)があります。祖父母世代からの名門で、受験に関する情報にそれほど明るくなくても耳にしたことがある伝統校です。それに新興の西大和学園を含めて難関9校と呼ばれることもあります。この9校に加えて、六甲学院、高槻、須磨学園を加えた12校しか対外的には合格実績を公表しない大手学習塾もあります。事実、その塾の在籍生徒の8割~9割がその12校に合格するので、内部にはそれ以外の学校の合格実績を示すことがあっても外部に示すメリットが塾側としてはないのでしょう。

その塾は色んな意味でハード(学習面、金銭面)であるという印象を持たれておりますが、そのハードさが無いと上記の学校への合格は難しいといえます。しかもよほどの才能に恵まれない限り、6年生からはおろか、5年生から受験勉強を開始しても敵わないのが一般的です。下準備出来ていないならば5年生からの入塾試験をクリアするのも難しいです。

つまり、一般的に想像される「ハードな受験」は、これらの超難関校に挑む受験です。重複しますが、よほどの才能に恵まれた児童以外は、という但し書きが付きます。

よほどの才能に恵まれた児童の合格体験記は大多数に意味がない

「よほどの才能に恵まれた児童」は、学校クラス単位では見つけることが難しく、1学年4クラスある学校であっても1人いれば…。実際には中学受験に挑戦する児童のうち、100人に1人くらいという印象です。これは関西の大手中学受験学習塾で講師をした経験に基づくものです。関西の中学受験率が全児童の10%と仮定すると、同学年の児童で1,000人に1人ということになります。

超難関校に合格するには99.9%の児童が「ハードな受験」を覚悟して挑む必要があります。小学3年生までに素地を作りこみ、小学4年生、5年生で他の習い事を一部制限し塾のカリキュラムに取り組み、一通りの出題範囲を学習し完成させ、6年生は他の習い事をほぼ封印し復習と入試対策に費やすのが必定となります。

モデレートな受験が大阪、関西を問わず全国で増加?

短い受験準備期間、塾に学校以外の全時間を費やさない受験を「モデレートな受験」としますと、大阪では2026年度以降増加すると予想しています。「2025年度最新版 近畿二府四県における私立中学受験概況まとめ!」でも触れましたが、大阪府では令和6年度から高校授業料無償化制度が拡充されました。それを契機に「教育環境の良さ」「面倒見の良さ」「先進的な授業内容」などが学校選択の際に着目され「私学志向の高まり」が見られています。よって、児童が高学年になってから中学受験に挑戦することを決断されることが増えました。入試方式も各学校が工夫を凝らしており、特技を活かした自己推薦入試や得意科目入試、1教科入試なども採用されています。受験方式からもモデレートな受験を後押しする傾向が学校側からあるといえるでしょう。

さらに全国高校無償化が決定したことにより私学志向の高まりは、ますます顕著になり、全国的に小学5年生、6年生から始めるモデレートな受験を増やすきっかけになりそうです。

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